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具の大きい食事はお子さんの歯並びに影響を与えます

2016年4月17日 カテゴリ:歯科コラム, 予防歯科, 小児歯科


”具の大きい食事を摂る”

 

”具の大きい食事を摂る” ことが、

唾液分泌促進に効果的であると、

前回の記事↓ でお伝えしました。

 

https://www.yanagidashika.com/blog/post/1863

 

そこで本日は、

具の大きい食事を摂ることで得られる、

唾液分泌促進とは、

別の効果についてお伝えします。

 

あごの成長を促進させる

 

大きな具に対して、前歯でかぶりつくような食事をすることで、

成長期のお子さんの、あごの成長を促進させる効果がねらえます。

 

あごの成長を促進させると、

なにがよいのでしょうか?

 

将来、顔の大きな大人に成長するからよいのでしょうか?

 

ええ。

もちろん、ちがいます。

 

あごの成長を促進させると、

“すきっ歯” になります

 

乳歯の頃から、

日々の食事によりあごの成長が促進されると、

歯の大きさはそのままに

歯と歯の間が開いて、

いわゆる “すきっ歯” となり、

歯並びが悪くなったかのようになってきます。

 

歯並びが悪くなったら困るじゃん!

 

乳歯の頃は、

“すきっ歯” のほうがよい

 

いやいやいや、

乳歯の頃は、実は”すきっ歯” のほうがよいのです。

 

通常、6歳ごろには乳歯が抜け始め、

永久歯が出てきますが、

乳歯の大きさや、6歳のお子さんの顔を基準に見ますと、

永久歯はとんでもなく大きく見えます。

 

それだけとんでもなく大きい歯が出てくるのに、

乳歯の頃に、歯と歯の間に隙間がなかったら、

永久歯がはえるスペースが確保できず、

歯と歯が重なり、乱杭歯となり、

結果、歯並びが悪くなるのです!

 

乳歯の際に歯並びがキレイだと、

歯科関係者以外には口元がきれいだと褒められるかも知れませんが、

歯科関係者はみんな心配してしまうのです。

将来歯並びが悪くならないかしら? と。

 

乳歯の際に “すきっ歯” であるほうが、

将来、歯並びも口元もきれいなお子さんに育つ可能性が高いわけです。

 

かたいものを

前歯でかませる機会をつくる

 

これを実現させるには、具の大きい食事をさせる、

前歯でかぶりつくような食事をさせる、

前歯でかたいものをかませる、

親御様によるこういった努力が必要なのです。

 

おにぎりは一口サイズではなく、ダイナマイトサイズで、

中にはかたい、たくわんなども忍ばせてみてください。

カレーの具は、ゴロゴロと巨大に、

鶏肉は骨付きで、かぶりつかせるようにして下さい。

食パンの耳をとってあげるなど言語道断です。

絶対に耳つきでサンドイッチなどにしてあげて下さいませ。

 

これらはほんの一例ですが、

お食事を作るお母様方の参考になれば幸いでございます

 

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