生まれつき歯の強い方や、
唾液の量が多く虫歯になりにくい方がいらっしゃいます。
(唾液には抗菌作用があり量が多ければ虫歯になりにくくなります)
なにを隠そう、
わたくしもこういった性質を持ち合わせておりまして、
生まれつき歯が強いのか、
虫歯を指摘されたこともなければ、
虫歯治療を受けたこともありません。
(※親知らずの治療は受けたことがあり、
歯周病予防の治療は生涯受ける必要がありますが・・・)
幼少の頃から歯科検診で虫歯を指摘されたことが一切なく、
自身の口腔内に対して
根拠不在の絶対的自信
を持っておりました。
自分の歯が虫歯になるわけがない。
昔はハッキリとそう感じておりました。
また歯科医師を目指す上で歯学部に入学すると・・・、
自身の唾液の量を測定する授業を受けるわけですが、
わたくしの唾液の量は、100人を超える一学年の中で、
TOP3の実力を誇っておりました。
以上のことをまとめますと、
わたくしは歯の素質、唾液の両面から、
虫歯になりにくい人間であることが言えるわけです。
しかし、今現在のわたくしは、
以前持っていた、
自身の口腔内に対しての、
絶対的自信を持ってはおりません。
なぜなら、
虫歯に強い人でも歯を虫歯にしてしまう、
親知らずという化け物が、
多くの方の口腔内にはひそんでいるからです。
なぜなら、
口腔内に潜む魔の手は、
虫歯だけではなく、
歯周病もあるからです。
虫歯に強い人の歯を壊すものは、
親知らずや歯周病以外にもありますが、
本日は親知らずと歯周病に的をしぼって、
ブログを更新させていただきます。
親知らず![](https://www.yanagidashika.com/blog/wp-content/plugins/typepad-emoji-for-tinymce/icons/01/thunder.gif)
先日、右下が痛いとのことで来院された患者様がいらっしゃいました。
問診によると毎日フロスを使われているとのことで、
予防にもシッカリと力を入れてらっしゃる患者様。
口腔内を眺めると、
右下のみならず、口腔内がとても綺麗で、
目で見ただけでは、
何が痛いのかの特定が難しい状況でした。
そこでレントゲン写真を撮ると、
ほぼすべての歯に問題は見受けられませんでしたが、
親知らずの前の歯の後ろに、
神経のすぐそばにまで進行してしまった、
む、虫歯が!!
(左から二番目の歯の中央にある黒い影は神経ですが、
そのすぐ左横にある円形の黒い影は虫歯です。)
フロスを使おうと、なにをしようとみがけない場所を、
親知らずがつくってしまっており、
みがけないけど食事をすれば問答無用でゴミがつまり、
みがけないまま、ゴミはつまりつづける、
知らぬ間に、これが長期間繰り返されることで、
虫歯ができてしまったようでした。
冒頭で、わたくしは虫歯に強い、と豪語してしまいましたが、
親知らずという化け物を前にして、
俺は虫歯に強い! などと豪語することは、
なんびとにも不可能でありますので、
わたくしは親知らずを三本抜歯し、
こういった虫歯を予防しております。
歯周病![](https://www.yanagidashika.com/blog/wp-content/plugins/typepad-emoji-for-tinymce/icons/07/impact.gif)
唾液が多いと虫歯になりにくいと冒頭でお伝えいたしました。
しかし、
唾液が多いと、
歯周病の原因である、歯石が歯に付着しやすくなります。
普段のみがき残しが、
歯周病の原因となる歯石に変貌を遂げると、
歯ブラシでは除去できません。
更におそろしいことは、
歯周病の原因である、歯ブラシで除去できない、
歯石とは、歯に付着していても、
違和感がありません。
ジリジリと少しずつ積もってくるので、
歯石の付着が、
感覚としては当たり前となってしまい、
一気に歯石を除去したときのほうが違和感をおぼえるものです。
更におそろしいのは、
歯周病は重度にまで進行しなければ、
歯医者に行く必要性を感じるまでの、
痛みや自覚症状がありません。
歯に自信がある方は、
自覚症状がないのに歯科を受診することなどないでしょう。
虫歯のない歯でも、
歯周病で支えを失えば、抜け落ちます。
抜けてしまえば、いくら虫歯のない歯でも、
完全なる役立たずとなってしまいます。
抜け落ちた歯は、
ものを噛むという機能を喪わせるだけではなく、
加齢現象かな?と思わせるほど、ゆっくりと、
貴方の容姿容貌をも破壊します。
過去のわたくしのように、
歯に対して、口腔内に対して、
根拠不在の絶対的自信をお持ちの方は、
どうかお気を付けください。
とても早くて40代、
50~60代頃から、口腔内の壊滅が開始するやも知れません
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吉祥寺の歯医者、柳田歯科医院
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診療時間:9:00~13:00 14:30~18:30(土曜・日曜・祝日も診療)
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