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歯周病を予防する歯のみがき方について

2016年1月24日 カテゴリ:歯科コラム, 予防歯科, 歯周病


『歯の上部3分の2はみがく必要ありません

みがく必要のある場所は歯の下部3分の1のみです』

と、先日テレビ番組で説明されているのを聞きました。

さすがはテレビ番組ですね、視聴者が食いつきそうな斬新な言い方です。

 

歯の上部3分の2は、

噛み合っている相手の歯や、頬の粘膜や、口唇や、舌に触れることで、

自然に汚れが落ちるので、

歯ブラシで日々みがくべきは下部3分の1のみだと放送されておりました。

 

確かに歯の上部3分の2は歯ブラシ抜きでも汚れがとれやすいです。

汚れが残りやすいのは確かに下部3分の1です。

放送されていた内容に間違いはありません。

しかし、

とても虫歯になりやすい歯と歯の間は上部3分の2の中にもありますし、

上部3分の2にできた虫歯を治療するのも日常茶飯事ですから、

ケチなことを言わず歯の上部3分の2も、

それなりにはチャチャっとみがいてもらった方がよろしいかと…。

 

…。

 

いや、いや、いや、

テレビ番組の内容を批判しようと思ったわけではないのです。

確かに歯の下部3分の1をみがくのは重要なので、

今日はそのことについて書いてみようかと思います。

 

歯の下部3分の1をみがくブラッシング方法をバス法と言います。

このバス法を行う上での注意点を列記していきます。

 

◆注意点その1

歯ブラシの毛先を歯に対して垂直に当てるのではなく、

斜め45度傾け、歯ぐきに毛先を向けて、みがきます

上あごの歯は上に歯ぐきがあるので毛先は上に45度傾けみがきます

下あごの歯は下に歯ぐきがあるので毛先は下に45度傾けみがきます

 

◆注意点その2

何本もの歯を同時にみがこうと大きな動きでみがいてはいけません

1~2本の歯の根元を20往復ほどみがいたら、となりの歯、

20往復ほどみがいたらとなりの歯、と1~2本ずつみがくような動き、

大きく動かさずゴソゴソモジモジと動かすようなみがき方がGOODです

幅の狭い前歯などは2~3本同時にみがいてもOKです

 

◆注意点その3

弱い力でみがいてください

自然と弱い力になるので、

鉛筆を持つような持ち方で歯ブラシを持ってもらうとGOODです

弱い力ってどの程度? と気になった方は200グラム程度ですので、

歯ブラシを秤にのせて200グラム感を確認してみて下さい

 

◆注意点その4

歯ブラシの毛先が歯と歯ぐきの境目、

歯周ポケットと呼ばれるところに入っていることを感じてみてください

痛気持ちいいとおっしゃる方がいますが、

歯ブラシがちょっと痛いところに入っていると感じながらみがくのが、

極めて重要です

 

と、言うのは簡単ですが、うまく実行するには慣れが必要なので、

院内ではなくブログでブラッシング指導するのは無茶なのかも知れません…。

 

最後に歯周ポケットという言葉が出てきましたが、

このバス法というみがき方は歯周病予防に効果的、効果覿面です。

バス法を用い、フロスや歯間ブラシで歯の間もシッカリ掃除、

そしてたまに(遅くても半年に一度ほど)歯医者に行くことで、

歯周病予防が完成します。

 

バス法のことを書いていて思い出しましたが、

どんな歯ブラシを使うのがいいか患者様より聞かれることが多々あります。

私はデントウェルという商品が好きで常日頃愛用しています。

歯周病専門医が設計と書いてありますし、

バス法にとても適した歯ブラシとなっております。

 

家に帰れば三人歯科医師がおりますが、

三人ともが 『コレイイヨネ』 と、デントウェルを愛用致しております。

置いている薬局薬店が少ないので、

もし気になられた方は当院の受付にてお買い求め下さい。

 

家族もスタッフも愛用しておりますので常に在庫がございます。

 

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吉祥寺の歯医者、柳田歯科医院
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