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つめもの、かぶせものが歯に入るときの”違和感”について

2016年5月10日 カテゴリ:歯科コラム


 

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近所の公園ではポピーの花が咲き乱れております

 

 

が、お花の画像はさておきまして・・・。

 

 

本日も歯科コラムをつづってまいります

 

 

本日、

『他院で最近治療したところにものがよくつまる』

とのことで、

患者様が来院されました。

 

問題の歯を診査しますと、

雑に治療されたようにも見えず、

なんかおかしいな・・・? と思いまして、

つめものが入ったときの様子を、

こと細かく患者様にお聞きしました。

 

つめものが入ったときに、

きつい感じがしたので、

そのことを先生に訴えて、

きつい感じがなくなるまで調整してもらったそうです。

 

歯と歯の間の隙間の大きさから判断するに、

問題はここにあったように見えたのですが・・・、

 

これがどういうことかと申し上げますと、

つめものや、かぶせものが入るとき、

患者様の感覚として、なにも感じない、噛んでも違和感ゼロ、

それなのに、治療が失敗に至ることがあります。

 

きつさが適正であると、わたくしが感じても、

患者様が 『きつい』 と違和感を訴えることがあります。

 

ここで患者様のニーズに合わせてゆるめるのは、

やめておいたほうがいい場合があります。

 

なぜならば、歯科医師が適正であると感じた “きつさ” であるなら、

治療が終わって、ちょっと時間が経てば、

すぐになじんで、なにも感じなくなるわけですし、

ゆるめすぎて、歯と歯の間の隙間が大きくなれば、

その場で感じている違和感は消え去っても、

家に帰って何かを食べればものがゴッソリつまるからです。

 

また、かみ合わせの調整ですが、

これも多少高く感じてもそのまま使ってみていただく場合があります。

 

なぜならば、まったくあたっていないところまで削らないと、

違和感のなくならない方が中にはいらっしゃるからです。

 

かぶせものを相手の歯とまったくあたっていない高さまで削ってしまうのは、

たとえその場で患者様の訴える違和感を消し去ることができたとしても、

歯科の治療法としては完全に間違っています。

 

日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、

歯根の周囲に軽微な炎症が慢性的に起きており、

それらがない方とくらべて、何かが歯に入ったときに、

過度に高く感じる、というデータがあります。

 

高さが適正になっていると感じてはいても、

患者様がどう感じているのか、

歯科医師は、

常に感想を聴かなくてはなりません。

 

同じようなかみ合わせでも、

その感じ方は患者様によって多種多様であるからです。

 

新しいものが入ったという多少の違和感があっても、

ときにはそのまま様子をみてみることも、

実は肝要なのであります。

 

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吉祥寺の歯医者、柳田歯科医院
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住所:東京都練馬区関町南2-20-8
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休診日:月曜・金曜

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