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妊娠を望む女性が今すべき口腔ケア 後編

2016年3月4日 カテゴリ:歯科コラム, 副院長ブログ, 妊娠と歯科


副院長の柳田彩子です。

本日は『妊娠を望む女性が今すべき口腔ケア 後編』として、妊娠前に治療しておきたい3つの歯科疾患についてのお話です。

前編についてはこちら

http://www.yanagidashika.com/blog/post/980

 

歯周病

早産、低体重児 出産のリスク!?

歯周病になると肺炎や心疾患、糖尿病、動脈硬化だけでなく胎児へのリスクも高くなります。
歯周病に感染している人は感染していない人に比べて、切迫早産のリスクが7. 5倍ほど高くなると言われているのです。
これは早産の他の原因となるアルコールやタバコ、高齢出産などに比べてはるかに高い数字です。
具体的な要因はまだ不明ですが、歯周病によって血中に増えた炎症物質がなんらかの影響で子宮収縮を誘発してしまうと言われています。
早産の結果 産まれることの多い低体重児は、低血糖や合併症を起こしやすく、発育に問題が出ることもあります。
出産予定日まで大切な赤ちゃんをお腹で育てるためにも、ぜひとも妊娠前に歯周病を予防、治療したいものです。

 

妊娠中は歯茎が腫れやすい!?

妊娠中は女性ホルモンの影響で歯肉が腫れやすく、妊娠性歯肉炎にかかりやすくなります。
しかし、歯周病をきちんと治療して、プラークや歯石のない清潔な口腔内であれば、妊娠性歯肉炎になっても軽度ですむのです。
妊娠中は予想外の体調変化、心身の変化の連続ですから、あらかじめ予防できることは積極的にしておきたいですよね。
自分の身を守るためにも、妊娠前に歯周病の予防、治療を終えておきましょう。

 

虫歯

妊娠中は虫歯の進行が早い!?

妊娠中は女性ホルモンの増加によってだ液の量や質が変わったり、つわりなどの影響で歯ブラシがおもうようにできなかったりと、お口の中の環境が悪くなりがちです。
その結果、妊娠中は虫歯の進行が早くなってしまうことが多々あります。
妊娠中に虫歯が痛くて食事に支障をきたしては、お腹の赤ちゃんの成長も心配になってしまいますよね。
妊娠中の心配のタネをできるだけ減らすためにも、早め早めに虫歯を治療しておきましょう。

 

虫歯は赤ちゃんにうつる!?

ある程度 赤ちゃんの歯が出そろう1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の期間が、最も虫歯に感染しやすくなります。
ということは、この時期 感染せずにすめばその後は虫歯になる率がグンと下がるのです!
しかし、この時期の赤ちゃんにとってママとのスキンシップはとても重要ですよね。
赤ちゃんに気兼ねなく触れて育児を楽しむためにも、ママになる前に早めに虫歯を治療をしておきましょう。
もちろんこれはパパにも言えることですから、ぜひ旦那さんにも虫歯治療を勧めて下さいね。

 

親知らずの抜歯

妊娠中に親知らずの歯茎が腫れてしまったり、痛みが出てしまうケースがとても多くみられます。
そんな時、皆さん口を揃えて「妊娠前は痛んだことがなかったのに!」とおっしゃいます。
そうなのです。
虫歯の項目でも述べたように妊娠中はお口の環境が悪くなりがちですから、親知らずも炎症をおこしやすくなってしまいます。
親知らずはお口の1番奥にあってただでさえ歯ブラシが届きにくいわけですが、妊娠中はつわり等の影響で奥まで歯ブラシを入れられなくなり、悪化しやすくなります。
ですが、妊娠中は「では、親知らずを抜歯しましょう」というわけにはいきません。
親知らずの抜歯は抜歯後、人によって腫れや痛みが強く出ることがあります。
その場合、抗生物質や痛み止めを長期にのまなくてはいけなくなるのですが、歯科で一般的に使われる痛み止めのロキソニンは妊娠中の安全性がまだ確認されていません。
また、妊娠後期では胎児の動脈管閉鎖の危険があるため使用は避けるべきです。
妊娠前に早めに親知らずを抜歯しておくことをお勧めします。

 

長々と書きましたが…

母体、赤ちゃんの両者を守るためにも妊娠前に歯周病、虫歯、親知らずの抜歯、の治療を終える。
妊娠中は体調の良い時に歯科検診 、PMTC(歯科で受ける専門家による清掃)を受ける。
これがベストです!

 

次回は妊娠中にすべき口腔ケアについてのお話をしようと思います。

 

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吉祥寺の歯医者、柳田歯科医院
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診療時間:9:00~13:00 14:30~18:30(土曜・日曜・祝日も診療)
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